Oracle Coherenceの開発環境準備(Maven環境)
初の技術ブログとなる今回は、OracleのKVS製品であるCoherenceアプリケーションを開発する環境準備をしていきます。
Oracle Coherenceに関する製品情報については下記サイトを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/middleware/coherence/overview/index.htmlwww.oracle.com
環境
バージョン | |
---|---|
OS | Mac OS X Yosemite 10.10.3 |
Java | Oracle JDK 1.8.0_45 |
Maven | Apache Maven 3.3.1 |
Eclipse | Sprint Tool Suite 3.6.4 |
Coherence | Oracle Coherence 12.1.3 |
Mac上で構築していますが、Windows上でも基本的に同じ手順です。
事前準備
JDK、及びMavenのインストールとパスへの登録を済ませておいてください。
※Macの場合で、Homebrewでインストールしている場合はパス登録は自動で行われています。多分・・・
#JDKの確認 java -version
#Mavenの確認 mvn -v
Coherenceのダウンロード
以下のサイトより、「Coherence Stand-Alone Install」をダウンロードしてください。
Coherence 12.1.3のダウンロード
Coherenceのインストール
ダウンロードしたfmw_12.1.3.0.0_coherence_Disk1_1of1.zipを解凍し、以下コマンドにてインストーラーを起動します。
#Coherenceインストーラーの起動 java -jar fmw_12.1.3.0.0_coherence_Disk1_1of1.jar
以降は基本的に「次へ」をクリックしてればインストールは完了します。
以上で、Coherenceのインストールは完了です。
Maven環境の構築
次は、MavenのローカルリポジトリへCoherenceのライブラリを登録します。
Oracle製品のモジュールはMavenのCentral Repositoryには公開されていない為、Mavenにて使用するには社内のMavenリポジトリへ登録するか、ローカル環境のリポジトリへの登録が必要となります。
今回はローカルリポジトリへの登録方法についてご紹介します。
Maven同期プラグインの登録
インストールしたCoherenceに同梱されているMaven同期プラグインを下記コマンドにて登録します。
#ORACLE_HOMEを環境変数へ登録 export $ORACLE_HOME=[coherenceインストール時に指定したOracle_Homeディレクトリ] #Maven同期プラグインの登録 mvn -DpomFile=$ORACLE_HOME/oracle_common/plugins/maven/com/oracle/maven/oracle-maven-sync/12.1.3/oracle-maven-sync-12.1.3.pom -Dfile=$ORACLE_HOME/oracle_common/plugins/maven/com/oracle/maven/oracle-maven-sync/12.1.3/oracle-maven-sync-12.1.3.jar install:install-file
MavenローカルリポジトリへのCoherenceライブラリの同期
下記コマンドにてCoherenceライブラリをMavenローカルリポジトリへ登録します。
#MavenローカルリポジトリへのCoherenceライブラリの同期 mvn -Doracle-maven-sync.oracleHome=$ORACLE_HOME -Doracle-maven-sync.testOnly=false com.oracle.maven:oracle-maven-sync:12.1.3-0-0:push
Mavenアーキタイプカタログの再編成
今回は紹介しませんが、Coherence専用のGARプロジェクトというアーキタイプが新たに登録されます。 カタログ情報を再編成する為に以下コマンドを実行します。
#Mavenアーキタイプカタログの再編成 mvn archetype:crawl -Dcatalog=$HOME/.m2/archetype-catalog.xml
Maven環境の確認
Eclipse上にてMavenプロジェクトを生成し、pom.xmlへ以下dependencyを追加してください。
<dependency> <groupId>com.oracle.coherence</groupId> <artifactId>coherence</artifactId> <version>12.1.3-0-0</version> </dependency>
ここまでの手順が上手くいっていれば、Maven Dependenciesにcoherence-12.1.3-0-0.jarが追加されているはずです。
まとめ
Coherenceは基本的にjarファイルでの提供ですので、インストール自体はさほど難しくはありません。
Mavenに関してはローカルリポジトリへの登録方法の紹介でしたが、下記英語マニュアルではありますが、社内リポジトリへの登録もほぼ同様の手順で実施する方法が紹介されていますので、参考にしてみてください。